會津名山案内
山  名 一切経山 イッサイキョウザン
標  高 1948.8m 一等三角点118 烏帽子山(エボシヤマ)1879m
昭元山(ショウゲンザン)1892.6m
山  域 吾妻山系 中央分水嶺(東大嶺まで)
山行形態 登山道/山スキー
登 山 口 福島市 浄土平登山口
山行時間 兎平駐車場(10分)登山口(1時間)一切経山(35分)家形山(40分)
兵子(20分)ニセ烏帽子(30分)烏帽子山(40分)昭元山(40分)
東大嶺県境分岐(2時間10分)谷地平避難小屋(1時間10分)お婆様
(40分)浄土平
山 小 屋 谷地平避難小屋
最寄温泉 横向温泉マウント磐梯 中ノ沢温泉
最寄の駅 JR東北本線 福島駅
イベント 福島市主催山開き
そ の 他 浄土平ビジターセンター

 吾妻連峰で唯一の一等三角点を持ち、浄土平から手軽に登れる高峰として人気がある。今だ
噴煙を上げて火山の面影を色濃く残し、山頂はガレて荒涼としていて風当たりも強い。山頂か
ら足元に見える火口湖の五色沼は「魔女の瞳」と呼ばれ一見の価値がある。コバルトブルーと
もエメラルドブルーともいわれる青緑の色彩に引き込まれるような錯覚を感じるほど美しい。
 一切経山のみでは物足りないので東吾妻一帯も一緒に歩きたい。この辺りの登山道は整備が
行き届き、時間や目的により様々なコースが組める。中でも県境稜線上の縦走路を東大嶺県境
分岐まで進み谷地平を経由して周回するコースは、長丁場だが日帰りで充実した登山が楽しめ
お勧めである。
アプローチ Map

 国道49号線を郡山方面へ向かい、猪苗代町から国道115号線を旧国道の土湯峠へ出て、
磐梯・吾妻スカイラインを走り兎平駐車場に着く。長丁場なので早めに出発し、陽のあるうち
に下山したい。

浄土平登山口 ガレた登山道を登る 酢ヶ平との分岐
一切経山山頂 正面の家形山へ向かう 一切経山と五色沼
家形山山頂 湿原状の中にある登山道 滑川温泉分岐
兵子頂上 ニセ烏帽子山頂 烏帽子山山頂
谷地平方面を望む 昭元山山頂 東大嶺-谷地平県境分岐

山行案内

 兎平の駐車場から浄土平湿原を横切り、吾妻連峰へ入る3つの登山口のうち一番手前から先
ずは一切経山を目指す。アルペン的な景観の中、岩のごろごろした道は歩きづらいが高度を稼
ぐ毎に景色も変わり楽しい登りである。平坦地に出ると分岐になり酢ヶ平への下りと山頂への
登りに分かれる。辺りは遮る木々も無く景観を楽しみながら歩けるが意外に風が強い。目の前
には山頂に立つ標柱が見え然程の距離ではないが、一度天候が荒れると全く先へ手進めなくな
るような場所でもある。山頂には空海和尚が埋めたとされる一切経の経典があるらしいが、石
を積み上げたケルンには「空気大感謝塔」と書かれた標柱がありその隣に一等三角点がある。
更にその先へ少し歩を進めると足元に五色沼が現れ、直ぐに落ちているのであまり近づいては
いけない。
 縦走路は左手から五色沼を巻くように大きく下り、沼の畔を経て家形山へ向かう。湯から
の道と合流し登り詰めるとあまりはっきりしない山頂がありそのまま樹林帯へと入って行く。
登山道はぬかるみが多く、湿原状の中に石が置いてあり歩きづらくはない。多少のアップダウ
ンを繰り返しながら五色温泉・滑川温泉の分岐を過ぎて兵子に出る。辺りはシラビソ・コメツ
ガ・ダケカンバ等の森で、所々開けてはいるが展望はない。ニセ烏帽子から更に高度を増すと
烏帽子山に出て一気に展望が広がる。正面には昭元山と奥に西吾妻方部の山々、谷地平から東
吾妻一体を見て振り返ると通って来た一切経山が望め一本取りたい所である。ここから昭元山
へはゴロゴロした岩の上を慎重に通過し、一旦大きく下りまた登り返すと小さな山頂へ出る。
昭元山からは樹林帯の中を更に下る。徐々に木々が切れ辺りが湿原の雰囲気に変わり、谷地平
との県境分岐に出た。ここから東大嶺までは20分程度であるが縦走路とは別れ、湿原の木道
を谷地平へと向かう。

分岐の先にある湿原 大倉川源流を歩く ヤブっぽい樹林帯を下る
支流を渡渉する 谷地平入り口 木道の敷設された谷地平を進む
谷地平避難小屋 お婆様 姥ヶ原の木道を進む

 この道は大倉新道と呼ばれ、大倉川の源流に沿って付けられている。道は縦走路から離れて
いるためか手入れが行き届いているとは言えず、抉れていたり笹が被さり不明瞭なところもあ
るが迷うようではない。しばらくは沢の中を歩き、下るにつれて沢と離れ樹林帯の中を進む。
あまり展望は無くコメツガやシラビソの森をひたすら下ると大きな滝が落ちる音が聞こえてく
る。何本か支流の渡渉をすると平坦になって谷地平へ出た。谷地平は湿原に木道が敷設されと
ても気持ちが良い。花々が咲き、辺りを山々に囲まれ心地よい雰囲気の中をのんびり楽しみた
い。ここには建替えられたばかりの避難小屋もあり、水も豊富で宿泊して楽しむのも良いかも
しれない。
 帰路はここから姥ヶ原へ向かってひたすら登る。樹林帯を登りきるとお婆様の前を通り、鎌
沼を見て湿原の木道を東へと進む。姥ヶ原を過ぎて浄土平へはどんどん下り、入山口とした一
切経山登山口を経て長かった周回コースが終了する。(S)

2008/08/03 記録
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