會津名山案内
竜ヶ岳
山  名 竜ヶ岳 リュウガタケ
標  高 532m
山  域 会越国境山脈
山行形態 登山道 藪山
登 山 口 西会津町 安座口
山行時間 登山口(10分)尾根取付(1時間)竜ヶ岳山頂(2時間)下山
山 小 屋
最寄温泉 ロータスイン
最寄の駅 JR磐越西線 野沢駅
そ の 他 周回コースは登山道無し
弘法岩 大山氏神社 おとめゆり群生地

 スラブの鎧に囲まれたその姿は、麓の安座集落から見ても圧巻である。雪崩れに洗われた岩
肌が、その標高からは想像もつかない迫力で登山者を惹きつける。会津百名山では山頂往復を
案内しているが、馬蹄型に稜線の続く周回ルートをとれば更に思い出深い山行となるに違いな
い。この岩山に高野槇の自然植生が多く見られたのが不思議だ。
アプローチ Map

 国道49号線を西会津町へ向かい、町内のコンビの信号を左折して安座集落へ進む。集落の
入り口にある大下橋へ右折し、道路沿いのスペースに車を止める。ここから砂利道を少し歩く
と、登山口である田部さん宅前へ出る。

登山口となる田部さん宅前 竜ヶ岳が見える 温泉跡地
ここから直登 岩場を登る 足元のイワカガミ
竜ヶ岳山頂 標高点 西会津の町を望む

山行案内

 以前温泉を開業していた田部さん宅前を通るが、私有地を通過させていただくので挨拶とマ
ナーは守りたい。杉林に入ると直ぐに旧温泉跡地に出る。正面にはこれから登る竜ヶ岳がスラ
ブを従え、迫力のある姿で現れる。登山道は小沢沿いに進み、間もなく標高差約270mの直
登となる。
 潅木の間を木々に掴りながら登ると岩場が現れ、ロープも設置してある。岩場はフリクショ
ンも利いて滑るようではないが、急峻なのであせらずじっくりと登る。汗も吹き出て踏ん張り
所に、足元のイワカガミがかわいらしく和ませてくれる。一息ついて振り返ると、対面のスラ
ブが沢へ切れ落ち直ぐ近くに迫る。
 2度のスラブ帯を登り、さらに潅木に掴りながら登ること約1時間、尾根に出て直ぐ右手に
山頂があった。山頂には石の標高点があり、更に塩喰集落へ踏み跡が続いてはいるもののヤブ
っぽい。展望は良いとは言えないが、西会津の町並みが望めた。

馬蹄型の周回尾根コース やせ尾根を進む 尾根上の高野槇
竜ヶ岳山頂を望む(一番奥) 途中の石の標識 大岩から右へ下る
コウヤマキ(高野槇)
コウヤマキ属
分布 福島県以西
この辺り北限
杉のような樹皮に松のような葉
田部さん宅裏

 下山は往路を戻らず、馬蹄型のやせ尾根を周回するルートとした。山頂から尾根上を西へ向
かうと、道型は意外にはっきりしている。松やアスナロの木々の間に高野槇(コウヤマキ)を
見つけた。今まで気が付かなかったが予想外にたくさん自然植生しており、不思議なことにこ
の先尾根の北側にのみ生えていた。幹はスギで葉はマツの不思議な樹木である。
 449mのピークを過ぎ岩場に出ると、九才坂峠方面が良く見え下部におとめゆり群生地が
確認できた。更に回り込むようにやせ尾根を進むと竜ヶ岳山頂が全容を現し、スラブを従えた
姿がとても500m程度の山とは思えず見とれてしまう。いきなりカモシカが、急なスラブを
駆け下りたのにはビックリした。
 尾根の南端に分岐のように道型があり、水沢に下っているように思えたが確認は取れていな
い。ここから道型が幾分不明瞭になってきた。やせ尾根なので迷うことは無いが、東へ向かう
とまた分岐が現れ石の標識に出た。対面には山頂が聳え、登りに使った尾根が手に取るように
分かる。
 ピークを過ぎ、下るに従ってヤブを漕ぐようになる。大きな岩に出くわし、ここから南へ急
斜面を下ると杉林が現れ、田部さん宅の裏側へ出る。下山に山頂から約2時間を要した。
(S)

2007/05/09 記録
GPSデータ
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