會津名山案内
龍ノ山
山  名 龍ノ山 リュウノヤマ
標  高 858m
山  域 飯豊山系
山行形態 氷筍 積雪期
登 山 口 喜多方市山都町藤巻
山行時間 藤巻集落手前広場(2時間)尾根(30分)洞穴大(8分)洞穴小
(1時間30分)下山(積雪の状態・ラッセルの人数により時間は変化)
山 小 屋
最寄温泉 いいでのゆ
最寄の駅 JR磐越西線 山都駅 会津バス いいでのゆ下車
そ の 他 洞穴の中には入らないこと その年によってできる時期・大きさは異なる
胎内岩経由(30分プラス)

 飯豊山系から派生する尾根の一角にある山である。山腹にある洞穴に出来る「氷筍」が見
事、珍しい光苔も自生するという。急斜面のラッセルを覚悟し、スノーシュー又は輪カン・
ストックは必需品。携帯用ソリがあれば下山が楽しい。厳冬期の1月下旬から2月末頃まで
が見ごろだろう。登山道は無く夏季はヤブである。直接北側の鞍部に取り付くか、胎内岩経
由か時間と積雪の量によって決めても良い。
アプローチ Map

 国道49号線を新潟方面へ向かい、会津坂下町から山都町へ出て国道459号線から川入
さらに藤巻集落へ進む。途中の岩魚養殖場手前の広場に車を置く。狭い道なので通行や除雪
の妨げにならないよう配慮のこと。

道路から尾根への取り付き 胎内岩 胎内くぐり
腰までのラッセル 鞍部直下の大岩 沢筋を下る
洞穴周辺 入り口の大きなツララ 大きな洞穴にきれいな氷筍が輝く
洞穴の奥を覗く もう一箇所の小さな氷筍 龍ノ山北側鞍部から氷筍のある沢筋

山行案内

 道路から右手のいきなり急峻な尾根に取り付き、やせ尾根をじっくり登る。尾根を外さな
いよう、東へ龍ノ山の南側山腹を目指す。1時間ほどで岩に穴が開いた胎内くぐりに出る。
ここから山頂方向へ向かうが、ショートカットして882m峰との鞍部へルートを取る。左
手には向い側の津々倉森がすぐ近くに見える。
 約1時間ほどで鞍部へ出る。ここから東へ下り、沢筋の左手に大きな岩の洞穴を探す。縦
横5m以上はあろうかと思う入り口には、ツララが地面に達しそうだ。内部を覗くと暗い岩
盤の中に、高さ50cmから1m位の無数の氷筍がキラキラと輝き、その美しさに思わず声
を上げてしまう。さらに少し下った所にも小さな洞穴があり、小ぶりながら氷筍が輝いてい
る。
 地元の写真家が、この氷筍に朝日が入る瞬間があることを見つけ、夜通し待って太陽の光
で虹色に輝く一瞬の姿を写真に収めた。写真集の神秘的な美しさは感動的である。考えてみ
ると氷筍は、天井から水が滴り、尚且つ気温も上がったり下がったりを繰り返す等、全ての
微妙な条件が揃わないと大きくならない。自然の営みの不思議さに感心するばかりである。
(洞穴内の地表温度が−3℃以下で天井は0℃であれば水滴が落ち氷筍が出来る環境になる
とのこと。)
 帰路は、再び鞍部まで登り返し、沢筋を下れば車まで1時間半程度で着く。ソリを持って
来るとかなり楽しい。龍ノ山のピークへは鞍部から直ぐ登れるので飯豊山と会津盆地の展望
を楽しんでも来るのも良い。
 地元の方も大事にしている名所であり奥にヒカリゴケの植生が確認されているため、くれ
ぐれも内部に入ったり氷筍に触って壊したりしないこと。

龍ノ山ピーク 飯豊連峰の展望 会津盆地と磐梯山

 この洞穴には謂われがあり、米沢藩主の姫と若侍が恋に落ち会津へ駆け落ちしこの洞穴に
隠れ住んだが、若侍は追ってきた刺客に斬られ残された姫は女郎となった。姫が住んでいた
大きい方が「女郎小屋」、炊事をした小さい方が「水屋小屋」と呼ばれている。しかしこの
話は現地ではタブーで、言い伝えとなっていると聞いた。(S)

2006/02/05 更新
2008/01/29 更新
2008/02/10 胎内岩更新
GPSデータ(胎内岩コース)
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