會津名山案内
三本槍岳
山  名 三本槍岳 サンボンヤリダケ
標  高 1917m 一等三角点330
山  域 那須山系 中央分水嶺(分岐)
山行形態 登山道
登 山 口 下郷町野際新田 鎧沢橋 鏡沼コース/朝日コース那須町
山行時間 鎧沢橋登山口(1時間)大峠(1時間20分)三本槍岳山頂(1時間)
鏡ヶ沼(1時間)登山口
山 小 屋
最寄温泉 弥五島温泉郷の湯
最寄の駅 会津鉄道 養鱒公園駅
そ の 他 隠居倉経由三斗小屋周回コース

 会津から那須連峰は意外に近く、下郷町の隣に位置する。茶臼岳のある栃木県側が表口、さ
ながら会津側は裏口となる。その分人通りも少なく、自然も豊かで味わいのある山行が期待で
きる。県境稜線に聳える三本槍岳の手前までが会津領分となっているが、元々会津藩・白河藩
・大田原藩が山頂に槍を立ててお互いの境界を確認したのが山名の由来らしい。
アプローチ Map

 国道121号線を田島町方面へ向かい、養鱒公園駅へ折れて観音沼方面に進む。さらに野際
新田の集落を通り抜け、日暮の滝を過ぎたあたりから砂利道になるが、雨量観測所の先に駐車
スペースがあるのでここに車を止める。この先、林道は続いてはいるが狭い上に悪路で、Uタ
ーンも難しくなるのでやめた方が良い。

旧街道の一里塚(松川街道) 旧道と新しい登山道分岐 大峠、交差点になっている
流石山を背にお花畑の中を登る 甲子山との分岐 三本槍岳山頂

山行案内

 大峠までは旧会津中街道を進むことになる。この道は、約400年前に会津大地震が起きた
際、本街道の裏街道として作られた道だと本で読んだ。路肩の一里塚を見て、昔の旅人がどん
な思いでこの道を歩いたのだろう等と、思いを巡らせながら登るのもの楽しい。途中、鏡ケ沼
への分岐を過ぎると道が新道と旧道が二分し、大峠の下で合流するのでどちらを進んでも良い
が、下の旧道の方が歩き易い。
 樹林帯の中を登ること1時間程で、急に景色が開け大峠へ飛び出す。ここは、三本槍岳から
流石山へ続く尾根の鞍部になっていて、東へ登ると三本槍岳、西へ登ると流石山、南へ下ると
三斗小屋温泉へ進む十字路になっている。お地蔵さんも祭られていて、少し先には石畳の跡も
残っており往時の峠の様子が浮かばれる。
 ここからの展望は南北に開けており、向かい側に沼原沼が良く見え、那須山系を中心に栃木
の山々が望まれる。後ろを振り返ると白い飯豊連峰が空へ浮かんで美しい。景色を楽しみなが
ら大休憩をしたら、東へ向かって尾根を進む。笹薮の登山道を登り、平坦な場所へ出て振り返
ると、流石山の稜線が空へスーッと伸びて実に気持ちよさそうだ。振り返りながら対面の山と
標高を比較し、傾斜地と平坦地を繰り返しながら高度を稼ぐ。景色の良い稜線歩きは実に気持
ちがいい。尾根の途中から足元に鏡ケ沼が静かに佇んでいるのが見える。傾斜が緩やかになる
と旭岳(赤崩山)との分岐に出て那須の山々が近くに見えれば山頂まではもう一踏んばり、山
頂には一等三角点があり、360度の大パノラマを楽しみながらお昼にしたい。

稜線から鏡ケ沼 鏡沼分岐 分岐から急斜面を下る
鏡ヶ沼 樹林帯を抜ける 登山道との分岐

 時間があればここから東へ那須連峰を進み、朝日岳から隠居倉を通り三斗小屋温泉に出て再
び大峠に戻ることも十分可能である。
 帰路は往路を戻り分岐から甲子山方面に向かい、須立山の手前から下って大蛇伝説のある鏡
ヶ沼を経由して下山するのが良いだろう。登り2時間強、下り2時間が目安でコースの選択に
より様々なルートが組める。(S)

2006/08/06 更新
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